行きたい都道府県・観光スポット・イベントは？　宿決めで重視したいポイントは？
アンケートから見る最新の観光動向

 

 

調査の背景

新型コロナウイルスが猛威を奮い始めて4度目の夏がやってきます。

昨年までとの違いは感染症法上の位置付けが5類に移行された点です。
この「初めての夏」、旅行の予定を立てている人はどのくらいいるのでしょうか。
また、行き先や宿泊施設の選び方に変化はあるのでしょうか。「観光動向の今」を知るべく調査を実施しました。

調査概要

• 調査期間：2023/6/21～6/24
• 調査主体：クリアン
• 調査対象：15歳以上で収入のある男女
• 有効回答数：504
• 調査方法：Webアンケート

この夏、国内旅行の予定はありますか？　※帰省は含まず

帰省以外で約4割の回答者が「予定あり」と答えています。
6月(調査)時点でこの数字は、かなり多い印象ですね。「この夏」へ期待を膨らませている人がたくさんいるようです。

行き先の都道府県・観光スポットは？　※予定なしの場合は行きたい場所

1位は北海道。2位以下を大きく引き離してダントツの人気です。
北海道の観光スポットとしては、札幌、富良野、函館などの定番の名所が上位を占めました。
また、今年3月に開業したばかりである北海道日本ハムファイターズの新本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」も人気を集めました。

2位は東京。
東京の観光スポットとしては、東京スカイツリーが圧倒的な人気(45票中16票)で、2位の東京タワー(4票)を引き離します。ちょうど昨年、開業10周年を迎えたスカイツリーはもはや定番の人気スポットですね。

ちなみに3位以下の各県では以下のようなスポットの名前が挙がりました。

沖縄…海、宮古島、首里城、美ら海水族館など
長野…軽井沢、上高地、松本城、白馬など
福岡…博多、太宰府天満宮など

この夏、宿泊施設を選ぶときに重視したいポイントは？　※複数回答

※複数回答のため、合計は100％を越えています

料金のリーズナブルさ、料理の美味しさを重視する人がとても多いようです。どちらも割合としては41～42％ほど。つまり半数近くの人が重視したいと答えたということです。

コスト面を気にされる人が多いという点は、政府の施策である「全国旅行支援」などの効果が多大であったことからもうなずけますね。
他の注目ポイントとしては、3位のアクセスの良さ、そして　圏外(6位)ではありますが、「近隣に観光スポットが多い」も多くの票を集めていました。
車以外の交通手段を利用する人も多いと思われます。

ちなみに「感染症対策が徹底されている」は13.3％で、7人に1人が選んだということになります。
性別ごとでは女性が多く、年齢別では70歳以上の方が多く選択されていました。

この夏、絶対に行きたい観光地やイベントを1つだけ選ぶとすれば？

男女ともに堂々の1位を獲得したのは、温泉。
世代別集計においても、全世代で人気が高いという結果になりました。

一方、4位であるテーマパークは女性の票が多め。
そして花火大会。これは次点(6位)でしたが、こちらも女性の票が多めです。

花火大会やグルメイベントなど、これまで控えられていたイベントも再開され、行きたい観光地としても上位に上がるようになりましたね。

まとめ

以上のように、この夏は多くの人が旅行を予定しているという調査結果となりました。
また目的地候補としても、人の賑わうスポットも数多く挙げられ、たしかな復調の兆しが見えてきています。

ちなみに、その観光地・イベントに行きたい理由について自由回答を募った結果をテキストマイニングにかけたものがこちらです。

※発生頻度の高い単語ほど大きく表示されています。

「アフターコロナ」という言葉も各所で聞こえ始め、多くの人が期待をふくらませる夏がいよいよやってきます。

旅行を楽しむ人、そして観光サービスを提供する人、きっと双方にとって実り多き夏になりそうですね。

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